肩こり
暖かい日が増えてきましたが、新潟はもう少し寒い冬が続きそうです。
寒い日が続くと「肩こり」を感じる方も多いのではないでしょうか?
「肩こり」は首のつけ根や首すじから、肩や背中にかけて張りや怠さ、痛みが出ることを言います。ひどい時には頭痛や吐き気を伴うことがあります。
湿布や飲み薬を使ったけど改善しない、肩や首を回しても良くならない、など相談されることがよくあります。
というのも、「肩こり」は肩や首に原因がない場合も多く、また痛み止めや湿布は痛みの改善は期待できますが、根本の改善にはならないため、上記のようになかなかすっきりしないということが起こりえます。
私は肩こりの原因は肩甲骨、胸椎、冷えにあると考えています。
「肩こり」が改善しない方は、以下の3つを注意してみてはいかがでしょうか?
①姿勢
前屈み、猫背姿勢は肩周りの凝りの原因となります。また同じ姿勢が続くことも凝りの原因となりますので、たまに姿勢を変えて肩周りを休めることが大事です。
この時意識して欲しいのは胸椎(背中周りの背骨)の姿勢です。猫背にならないよう胸椎をしっかり伸ばすことが重要です。
肩が凝ったな、と思ったら胸を反らすように胸椎を伸ばすようにしてみてください。
②肩甲骨まわりの柔軟性向上、筋力向上
肩が凝ったからと肩を回したり、首を回したりする方が多いですが、一番大事なのは肩甲骨の機能と考えています。
肩甲骨には首や肩を動かすための筋肉がたくさん付着しているので、肩甲骨をうまく使えない人は首や肩への負担が増え、肩が凝る原因になります。
そのため、肩甲骨周りの柔軟性の向上、筋力向上は肩こりの改善につながります。
肩が凝ったな、と思ったら肩甲骨をぐるぐる回すような動作をしてみるのがおすすめです。
③冷え、血行の改善
お風呂で温めるのはとても良いことですが、それだけで不十分な方は漢方を試してみてはいかがでしょうか?(前回コラム参照)
また、運動をすることで血行も改善するので、上の2つを改善することは血行改善にもつながります。
以上のよう「肩こり」の改善には、運動療法が大きな役割を担っています。
セルフケアが重要ですが、自分ではなかなか難しいという方のために、当院では理学療法士によるリハビリも行っています。
また、当院ではこりに対して筋膜リリース(ハイドロリリース)も積極的に行なっております(こちらはまたの機会に詳しく説明しようと思います)。筋膜リリースについて聞いてみたい、実際に治療を受けてみたいなどあれば、ぜひお声をかけていただければと思います。
「肩こり」にお困りの方は是非当院への受診を検討してみてください。